インクレディブル・ハルク

ロス将軍（ウィリアム・ハート）はスーパーソルジャーの研究をブルース・バーナー（エドワード・ノートン）と将軍の娘のベティ（リヴ・タイラー）に命じていた。
研究の失敗により、大量のガンマ線を浴びてしまったブルースは心拍数が200を超えると、凶暴な緑色の超人ハルクに変身してしまうのだった。
ロス将軍はブルースの体質を軍事利用しようとするのだが、ブルースは失踪してしまう。
ブラジルで潜伏中のブルースはインターネットを通じて知り合ったミスターブルーというハンドルネームの米国人科学者にコンタクトを取り、自らの体の治療に取り組んでいたが、なかなか成果は出なかった。
ロス将軍は特殊部隊のエミル・ブロンスキー（ティム・ロス）のチームをブラジルに送り込み、ブルースを捕獲しようとするが、ブルースはハルクに変身し、また逃亡していた。
彷徨いながら、ようやく米国に戻ったブルースはベティに会って、当時の実験データを手に入れることができたのだが、またもロス将軍の罠が待ち受けていたのだ。

主演のエドワード・ノートンが悩める主人公ブルースを好演しています。ハルクの暴れるシーンがメインではなく、主人公ブルースがハルクに変身することのへの怯えや、自身の細胞が軍事利用されることの恐怖、そして何よりも恋人のベティとの関係を失ってしまったことに対する深い悲しみなどをうまく演じています。単なるアメコミの実写版を超えた作品に仕上がっていました。

ラストシーンでアイアアンマンのスターク社長（ロバート・ダウニー・Jr）がカメオ出演していたのはちょっとびっくりしました。