フィクサー

ニューヨークの大手法律事務所に勤務するマイケル・クレイトン（ジョージ・クルーニー）は在職15年にして共同経営者への昇進もなく、弁護士としての仕事ではなく、裏方としての事後処理を担当するフィクサーだった。彼が焦りと不安を感じる中、化学メーカーの集団訴訟にかかわっていた同僚の弁護士アーサー（トム・ウィルキンソン）が精神に異常をきたす事態が発生。マイケルはその後始末をするため、アーサーの下へ向かう。

前評判はかなり高かったけど、やはりジョージはアカデミーの主演男優賞を取れなかった。彼の事前のインタビューで自分はヒラリーだからと苦笑していたのは、彼自身も予感していたのでしょう。このジョークの意味は大統領候補のヒラリーも選挙開始前の評価は高かったけど、選挙戦が始まったら、オバマが有利なことを比喩したものです。

実際は化学メーカーの法務担当副社長を演じたティルダ・スィントンが助演女優賞を獲得しましたが・・・。

ストーリーは化学メーカーの農薬による副作用被害訴訟がテーマで、莫大な損害補償を支払いたくない企業側が裏工作をする中で、マイケルが孤軍奮闘する話ですが、重くシリアスな出来栄えになっています。
十分アカデミーにノミネートされる作品ではありますが、管理人的には共感できない作品でした。
なお、原題は主人公の名前のマイケル・クレイトンです。日本では4月12日から公開予定。