CR機ってホントは何?
2002年10月29日どこのホールにも必ずあるCR機。
これって何だろうとの質問を受けたので、歴史的背景も含めまとめておきます。
そもそも1990年に遊技機規則が改正され、デジパチのアタッカー入賞10カウントに加え、継続回数が10ラウンドから16ラウンドに規制緩和されました。いわゆる2400発機の登場です。
パチ機の基準には上記の遊技機規則、正確には下記のものと法改正を必要としない内規と呼ばれるものがあります。どこの業界でも国の規制が何らかの形でありますが、法改正はその手続きの煩雑さから、規則を変えずに運用で変更できる内規を役所は多用してきました。今では多くの業界を取り巻く規則はその透明性の確保から、不明瞭な内規を使うことは少なくなりましたが、その意味ではパチ業界は遅れているといえます。実際は内規の変更は日工組(パチ機メーカーの団体)だけで変えられる訳ではなく、日工組の提案をお上が了承する形態を取っています。
遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則
(昭和六十年二月十二日国家公安委員会規則第四号)
最終改正:平成一二年三月三〇日国家公安委員会規則第八号
さて、話を戻しましょう。上記の基準変更を受け、爆裂連チャン機の時代となりました。
一方同時期にCR(カードリーダー)機も登場したのですが、ホールも客も爆裂連チャン機の魅力の虜となり、大パチンコブームとなりました。
お上はその利権のためCR機の導入を推進したいのですが、カードユニットの投資やカード手数料のデメリットのため、遅々としてCR機の導入は進みませんでした。メーカーもCR機の開発には力を入れず、もっぱら連チャン機を開発していました。多くの連チャン機の名機が登場したのもこの時代です。初の液晶デジパチ、平和の麻雀物語やSANKYOのフィーバーパワフルが登場したのもこの時代です。
お上の圧力で日工組が連チャン機の自主規制に踏み切った1993年、ダービー物語の釘曲げが摘発されました。平和から出た人気機種ダービー物語の連チャンシステムは大当り消化中にアタッカーのVゾーンを連続して玉が通過することでプログラムの書き換えが起こるものでしたが、人為的に釘を曲げ連チャンが起こりやすくしたホールがお上により摘発されました。この後爆裂連チャン機や過激なCR機は著しく射幸心を煽る社会不適合機として、ホールに圧力を掛け撤去が進みました。
現在、多くのパチンカーが楽しんでいる確変機能は前述の遊技機規則には実は規定がありません。CR機の内規として認められているだけなのです。ですから現在の現金デジパチには確変機能はなく、確率は普遍だが電チューが良く開く時短機能のみが搭載されています。ホールとしては客のニーズが一気の出玉、射幸心にありますから、連チャン機がない以上それに変わるCRの確変機を導入せざるを得ない状況がここにある訳です。
来年予定されている遊技機規則改正でどうなるか分かりませんが、現在CR機がホールの主流となっているのはこのためです。
ではでは
これって何だろうとの質問を受けたので、歴史的背景も含めまとめておきます。
そもそも1990年に遊技機規則が改正され、デジパチのアタッカー入賞10カウントに加え、継続回数が10ラウンドから16ラウンドに規制緩和されました。いわゆる2400発機の登場です。
パチ機の基準には上記の遊技機規則、正確には下記のものと法改正を必要としない内規と呼ばれるものがあります。どこの業界でも国の規制が何らかの形でありますが、法改正はその手続きの煩雑さから、規則を変えずに運用で変更できる内規を役所は多用してきました。今では多くの業界を取り巻く規則はその透明性の確保から、不明瞭な内規を使うことは少なくなりましたが、その意味ではパチ業界は遅れているといえます。実際は内規の変更は日工組(パチ機メーカーの団体)だけで変えられる訳ではなく、日工組の提案をお上が了承する形態を取っています。
遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則
(昭和六十年二月十二日国家公安委員会規則第四号)
最終改正:平成一二年三月三〇日国家公安委員会規則第八号
さて、話を戻しましょう。上記の基準変更を受け、爆裂連チャン機の時代となりました。
一方同時期にCR(カードリーダー)機も登場したのですが、ホールも客も爆裂連チャン機の魅力の虜となり、大パチンコブームとなりました。
お上はその利権のためCR機の導入を推進したいのですが、カードユニットの投資やカード手数料のデメリットのため、遅々としてCR機の導入は進みませんでした。メーカーもCR機の開発には力を入れず、もっぱら連チャン機を開発していました。多くの連チャン機の名機が登場したのもこの時代です。初の液晶デジパチ、平和の麻雀物語やSANKYOのフィーバーパワフルが登場したのもこの時代です。
お上の圧力で日工組が連チャン機の自主規制に踏み切った1993年、ダービー物語の釘曲げが摘発されました。平和から出た人気機種ダービー物語の連チャンシステムは大当り消化中にアタッカーのVゾーンを連続して玉が通過することでプログラムの書き換えが起こるものでしたが、人為的に釘を曲げ連チャンが起こりやすくしたホールがお上により摘発されました。この後爆裂連チャン機や過激なCR機は著しく射幸心を煽る社会不適合機として、ホールに圧力を掛け撤去が進みました。
現在、多くのパチンカーが楽しんでいる確変機能は前述の遊技機規則には実は規定がありません。CR機の内規として認められているだけなのです。ですから現在の現金デジパチには確変機能はなく、確率は普遍だが電チューが良く開く時短機能のみが搭載されています。ホールとしては客のニーズが一気の出玉、射幸心にありますから、連チャン機がない以上それに変わるCRの確変機を導入せざるを得ない状況がここにある訳です。
来年予定されている遊技機規則改正でどうなるか分かりませんが、現在CR機がホールの主流となっているのはこのためです。
ではでは
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