とある朝の会話

出勤に向かう道でのこと。
前方に白のベンツがパーキングしている。見覚えのある車なのでもしやと思っていると、知り合いの中規模個人経営ホールのオーナーが下りてきた。
目が合ったので無視する訳にもいかず、取り敢えずあいさつした。

H：おはようございます
社長：おお、久しぶりだな。最近うちの店で見かけないな。
H：社長のことスタート調整になっちゃったから。サイド潰してるでしょ。
社長：しょうがねーよ。時代の流れさ。換金上げたし、無制限、台移動OKにしたから。
H：まあ、競合店が同じ営業形態ですからね〜。だからあっちも行ってないんですよ。
社長：でもうちは甘釘イベントしてるんだけどな。
H：何度か打ちましたが、それでもね。回ると言うとこまでは。昔2.5円でLN制の頃はいい台がありましたよね。
社長：そりゃそうだよ。あの営業でS6の台なんて置けねーよ。でもな、S5はたまにあるよ。

（注）S6とは1分間にスタート6回の意味。ホルコンでは経時的にこのデータが記録される。パチンカーには把握しづらい数値だが、ホールはこれを目安に釘調整している。

H：最近でも社長が釘叩いてるんですか。
社長：いや、もう叩かないね。夜のマネジャーに任せてるよ。俺も年だし、夜は来ないね。ファックスで売り上げみるくらいよ。
H：S5の台があるなら、近いうちにおじゃまします。
社長：おお、来てくれよ。そんで昔みたいにカド台でドル箱積んで、サクラしてよ。がはははは・・・
H：はあ・・・


まあ、今の中規模店の実状はこんなところでしょう。

ではでは